2015年放送作品として脚本構造・役者陣・衣装美術の三要素がすべて高水準で揃った、アジアドラマ史に残る宮廷復讐劇の金字塔。弱点は54話という長さから生じる中盤の同質的な謀略シーンの繰り返しと、ロマンス要素の薄さ。女性キャラクターへの掘り下げが浅い点は現代的視点からは物足りない。それでも「知略で世を動かす」という命題に対して類を見ない精度で応答した傑作。
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胸キュン 4/10
霓凰への秘めた想いと、叶わない愛の悲劇性は丁寧に描かれているが、ロマンス要素は意図的に抑制されており恋愛ドラマとしての訴求力は弱い。
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笑い 3/10
飛流の無邪気な言動や梅長蘇の淡々とした毒舌に笑える場面はあるが、コメディを狙った作品ではなく基本的に重厚なトーンが維持されている。
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癒やし 5/10
梅長蘇と飛流の主従関係、靖王との無言の信頼など人間の温かみは描かれるが、全体を貫く緊張感と悲劇性が癒やしを上回る。
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感動 8/10
正義のために容姿も健康も捨てた主人公の孤独と覚悟、そして旧友との再会が生む感情の重厚さは中国ドラマの中でも屈指のヒューマンドラマ水準。
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スリル 9/10
情報格差と策略のチェスゲームとして設計された脚本の密度は圧倒的。視聴者が梅長蘇の二手三手先を追いながら快感を得る構造が全54話を通じて機能し続ける。
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痛快 8/10
悪役が知らないうちに自分で罠にはまり失脚していく設計は、宮廷ドラマにおけるカタルシスの教科書的なモデル。終盤に向けて積み上がる解放感は傑作の名に恥じない。
Streaming
Story
架空の梁国で7万の赤焔軍が謀反の濡れ衣を着せられ壊滅。生き残った将軍の息子・林殊は猛毒によって容貌を変え、梅長蘇と名を改め江左盟の宗主として宮廷に戻る。皇太子と誉王の権力争いに”麒麟の才子”として介入しながら、その実は第七皇子・靖王を皇位につけることで12年前に虐殺された一族の汚名をそそごうとする。圧倒的な頭脳と信念で宮廷の悪を一つひとつ崩していく壮大な復讐と正義の物語。
Highlights
- 主人公の一手先を読む戦略的快感
梅長蘇が指一本動かさず言葉と情報だけで権謀術数を動かしていく展開は、中国ドラマ史でも類を見ない知略劇の精度。誰も気づかない場所で糸を引き、悪人が自滅していくカタルシスは他の宮廷ドラマの追随を許さない。 - 国劇盛典10冠が証明する役者陣の圧倒的存在感
フー・ゴーが体全体で体現する病弱にして孤高な梅長蘇、ワン・カイの正直すぎる武人・靖王、少年護衛の飛流を演じたウー・レイの眼差し——三者の関係性が生む”情”の描写が本作を単なる復讐劇から昇華させている。 - 54話の長丁場を支える精緻な脚本構造
原作者ハイ・イェン自らが脚本を書いた本作は、序盤に仕掛けた人物関係・伏線がすべて終盤に向けて収束する設計美を持つ。「神劇」と称される理由は視聴率だけでなく、脚本の構造的完成度にある。
Reviews
良かったという声
- 駆け引きが面白く、主人公が知略に富んでいるから安心して見ていられた。悪役が自滅していくカタルシスが毎話あり、54話があっという間だった。出来ることなら記憶を消してもう一度見たいと思うほどの名作。
- 登場人物が多くて序盤の把握には少し時間がかかるが、4〜5話あたりから面白さが加速する。風景やセット・衣装の美しさに目を奪われつつ、梅長蘇の策略がハマっていく快感でどんどん先が見たくなる。リピート確定の作品。
- 頭脳で難題を解決して世を変えていく様と、長蘇・靖王・飛流の間に流れる深い”情”の描写が素晴らしかった。絶対見るべき作品で、中国ドラマに興味がない人にも勧められる普遍的な名作だと思う。
悪かったという声
- 3分の1くらいまできたところで登場人物の多さと場面転換の少なさに疲れてしまった。宮廷政治劇の予備知識がないと誰が誰の派閥なのかを追いきれず、序盤の入門コストが非常に高い作品。また挑戦してみます。
- 54話と長く、前半の展開は面白かったが中盤以降は似たような謀略のパターンが繰り返される印象があり、ついつい早送りしてしまうシーンもあった。全体的には傑作だが長さに対する覚悟は必要。
- なかなか良かったが、古装劇の中でも個人的な好みとしては華やかな女性キャラクターが多い作品の方が好きなんだと気づいた。男性同士の友情と復讐が主軸のため、ロマンス要素を求める視聴者には物足りないかもしれない。
For You
- 権謀術数・政治劇が好きな人
- じっくり腰を据えて長編を見たい人
- 主人公の知略で悪が倒れるカタルシスを求める人
- 中国ドラマの傑作を制覇したい古参ファン
- フー・ゴー・ワン・カイのファン
Cast
About
| 原題 | 琅琊榜 |
|---|---|
| ジャンル | 古装ドラマ |
| 話数 | 54話 |
| 放送局 | 東方衛視・北京衛視 |
| 配信スケジュール | 全話配信済(2015年9月19日〜) |
| 監督・演出家 | コン・シェン;リー・シュエ |
| 脚本家 | ハイ・イェン |
| 制作会社 | 山東影視集団;東陽正午陽光影視 |
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