海辺の閉鎖的な町を舞台に、捜査線と市井の人々の転落を並走させる双線構成が光る全16話の犯罪劇。王骁ら演技陣の抑えた芝居も見応えがある。一方で終盤は敵役の詰めや論理の整合が甘くなり、開始直後の高評価から失速した印象も否めない。完璧な結末より過程の緊張感を味わいたい、社会派クライム好きに向く一作。
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胸キュン 2/10
恋愛要素は捜査線の傍流にとどまり、描かれる関係も未消化のまま終わる。
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笑い 1/10
終始シリアスな犯罪劇で、笑いの要素はほぼ用意されていない。
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癒やし 1/10
人が欲望に堕ちていく過程が主題で、癒やしとは対極の後味が残る。
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感動 7/10
家族への情ゆえに道を外す普通の人々を、王骁らの抑えた芝居が生々しく体現する。
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スリル 7/10
消えた麻薬を軸にした双線構成と全16話の密度で、中だるみの少ない緊張感を保つ。
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痛快 4/10
全員が善人ではない重い題材で、終盤の失速もあり痛快な決着感は乏しい。
Streaming配信情報
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このドラマ、あなたの中では何ランク? 推しドラマを並べるだけでオリジナル格付け表が完成。そのままXでシェアできます 格付け表を作ってみる →Storyストーリー
中国の海辺にある小さな町・暖海鎮。誰もが顔見知りの静かな町から、ある日一袋の麻薬が忽然と姿を消す。麻薬取引の現場に偶然居合わせた女刑事・胡文静は、事件の糸を手繰り始める。一方、娘を救うためなら手段を選ばない平凡な会計士・程恳もまた、この一件に深く巻き込まれていく。警察の地道な捜査と、家族への情ゆえに一歩ずつ道を踏み外していく普通の人々——二つの物語が交差し、静かな町の水面下に沈んでいた欲望が姿を現していく。

Highlights見どころ
- 消えた麻薬を追う二本の物語
女刑事の捜査線と、罪に手を染めていく普通の人々の線。加害と被害が交錯する双線構成(=二つの視点を並行して描く手法)で、閉じた町の事件の全体像が少しずつ浮かび上がっていく。 - 全16話に凝縮された密度
長編が主流の中国ドラマにあって本作は全16話。iQIYI「迷霧劇場」の犯罪ドラマ枠らしく、余計な引き延ばしを削いだテンポで一気に見せる構成になっている。 - 善人の顔をした人々の転落
分かりやすい悪役ではなく、家族を思う気持ちや小さな欲が人を追い詰めていく。程恳を演じた王骁の抑えた芝居を軸に、市井の人々の心の揺れが丁寧に描かれる。 - 原作は雷米の小説『老男孩』
『心理罪』で知られる作家・雷米の小説が原作。海辺の町という閉じた舞台設定と、犯罪の背後にある人間心理の掘り下げが持ち味になっている。
Features作品の特徴
魅力ポイント
- 女刑事側の捜査線と、罪に堕ちていく市井の人々の線を並行させ、両者が交わる瞬間に緊張が最大化する双線構成が巧み。全16話という短さも手伝い、中だるみの少ない密度の高いサスペンスとして組み上がっている。
- 娘のために一線を越える父親・程恳を演じる王骁の、爆発させない抑制的な演技が作品の芯になっている。派手な見せ場より、追い詰められた普通の人の表情の変化で見せるアンサンブルに厚みがある。
- 明快な勧善懲悪ではなく、それぞれの事情と弱さを抱えた人物が少しずつ道を外していく群像劇。海辺の町の閉じた人間関係と、貼り付くようなリアルな生活描写が、犯罪の生々しさを支えている。
クセのあるポイント
- 序盤〜中盤の緊張感に対し、大団円へ急ぐ終盤で敵役の詰めが甘くなる、伏線の回収が駆け足になるといった指摘が目立つ。過程の面白さを買う作品で、完璧な着地を期待しすぎると肩透かしを感じやすい。
- 会計士が自ら臓器摘出に関わるなど、現実的な整合性より筋書きを優先したように見える展開がある。細部のリアリティを重視するタイプほど気になりやすいポイントといえる。
- 事件の鍵を握る姉弟など、背景がやや記号的に処理される人物もいる。全16話に詰め込んだ反動で、脇の人間ドラマが薄まる箇所がある点は好みが分かれる。
For youこんなあなたに
- 短く濃いクライムを観たい人
- 群像の人間ドラマが好きな人
- 迷霧劇場の犯罪劇が好きな人
Castキャスト
About作品情報
| 原題 | 除恶 |
|---|---|
| ジャンル | クライム、サスペンス、ヒューマンドラマ |
| 話数 | 16話 |
| 放送局 | 愛奇藝(iQIYI 迷霧劇場) |
| 本国放送 | 2026年2月23日 〜 2026年3月5日 |
| 国内VOD配信 | 未定・上陸待ち |
| 監督・演出家 | テン・ホアタオ |
| 脚本家 | ニエ・チョンシュアイ |
| 制作会社 | 愛奇藝 |