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名画の中に、事件のすべてが描かれている。

清明上河図:隠された暗号 清明上河图密码

総合おすすめ度
★★★★★ ★★★★★ 3.7

美術と構成に金と手間をかけた、真面目な作りのミステリー時代劇。ただし1話の情報量が多く、人物を覚える前に事件が動き出すので入口は険しい。主演の芝居も本国で賛否が割れた。3話まで踏ん張れば、複数の事件が一本につながる後半の設計が効いてくる。宋代の町並みをじっくり眺めたい人向け。

  • 胸キュン 3/10

    夫婦の情の描写は丁寧だが、恋の駆け引きや胸が高鳴る場面はほとんど用意されていない

  • 笑い 4/10

    家族の掛け合いに軽い笑いはあるが、笑わせることを狙った作りではない

  • 癒やし 3/10

    市井の暮らしを眺める心地よさはあるものの、事件の緊張が最後まで途切れない

  • 感動 6/10

    家族それぞれの成長と、身分の低い者が背負う痛みがきちんと描かれる

  • スリル 8/10

    複数の事件が一本につながる終盤の設計が緻密で、推理を追う面白さが強い

  • 痛快 5/10

    腐敗を暴く手応えはあるが、悪を一刀両断する爽快さは抑えめに作られている

Streaming配信情報

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Storyストーリー

川面に、無人の船が流れ着く。乗っていたはずの人間は、ひとり残らず消えていた——。北宋の都・汴梁(べんりょう)で起きたこの事件が、すべての始まりだった。裁判所の書記官チャオ・ブーヨウは、面倒ごとを避けて生きてきた小役人。ところが妻ウェン・ユエには、誰にも言えない過去があった。船の謎を追ううち、夫婦は都を覆う巨大な陰謀の入口に立たされる。答えは名画「清明上河図」に描かれた町のどこかにある。事件は帽子の妖怪騒ぎ、科挙の不正へと次々に連鎖し、やがて一家全員が推理に巻き込まれていく。市井の暮らしから始まる、北宋版の家族ミステリー。

Highlights見どころ

  • 名画の町がそのまま動き出す
    舞台となる汴梁の市場や虹橋は、名画「清明上河図」に描かれた風景をもとに作られている。露店の並び、船着き場の賑わい、庶民の服装まで細かい。絵の中をそのまま歩いているような画面が続く。北宋の暮らしを見るだけでも価値がある。
  • 一家4人がそれぞれ推理を担う
    事件を追うのは探偵ではなく、ごく普通の一家だ。書記官の夫、算術に強い妻、若い弟と妹が、それぞれの得意分野を持ち寄って謎を解いていく。ひとりの天才が真相を言い当てる形ではないぶん、推理の過程が丁寧に積み上がる。
  • チャン・ソンウェン主演の宋代劇
    主演のチャン・ソンウェンは、中国で社会現象になった犯罪ドラマの悪役で一躍名を知られた実力派。今回演じるのは、事なかれ主義で出世に興味のない小役人だ。妻役バイ・バイハーとの、じわじわ噛み合っていく夫婦芝居が物語の軸になる。
  • 事件は市井から国家へ
    最初は行方不明の船、次は町を騒がせる怪談と、扱う事件は身近なものばかり。ところが調べを進めるほど、事件同士が線でつながり、朝廷の腐敗という一本の大きな筋が姿を現す。小さな謎から国家の陰謀へ広がる構成が本作の設計図になっている。

Features作品の特徴

魅力ポイント

  • 船から人が消える。町に帽子の妖怪が出る。科挙で替え玉が出る。バラバラに見えた事件が、終盤で一本の線につながる瞬間の気持ちよさが本作の一番の売りだ。伏線の置き方が細かく、二度目に観ると「あの露店の会話も伏線だったのか」と気づく作りになっている。
  • 主人公は正義感の塊ではない。厄介事を押しつけられると露骨に嫌な顔をし、家族に叱られてしぶしぶ動き出す。この情けなさが逆に効いていて、彼が本気を出す場面の重みが増す。算術で帳簿の矛盾を見抜く妻、口は達者だが詰めの甘い弟と、家族それぞれの役割分担も気持ちいい。
  • 事件と関係ない場面ほど楽しい、という珍しい作りだ。卓に並ぶ宋代の菓子、船頭の手さばき、雑踏の物売りの声。ミステリーを追う手が止まっても、北宋の町の一日を眺めているだけで時間が過ぎる。服飾や調度の考証にも評価が集まった。

クセのあるポイント

  • 1話でつまずく人が多い。登場人物が一気に出てくるうえ、事件の説明が駆け足で、誰が誰の家族かを掴む前に話が進む。相関図を手元に置いて3話まで進めば、人物と事件の形が見えてきて一気に面白くなる。逆に、そこまで我慢できないと脱落しやすい。
  • 主演の芝居の癖が強く、本国では「大げさすぎる」という指摘も出た。現代劇での鋭い悪役の印象が残っている人ほど、宋代の小役人という役に慣れるまで時間がかかる。ただ後半に進むほど役に馴染んでいくので、序盤の違和感だけで判断すると損をする。
  • ミステリー、家族コメディ、宮廷の権力争いと、複数の味が同居している。事件の緊張が高まったところで夫婦の掛け合いが入るため、テンポが途切れたと感じる回もある。一本調子のサスペンスを期待すると肩透かしになりやすい。

For youこんなあなたに

  • じっくり推理を追いたい人
  • 中国の時代考証を楽しみたい人
  • 派手な恋愛より家族の話が好きな人
  • 1話で切らずに3話まで観られる人

Castキャスト

About作品情報

原題清明上河图密码
ジャンルサスペンス、ミステリー、古装ドラマ
話数26話
放送局CCTV-8/優酷
本国放送2024年12月16日 〜 2025年1月3日
国内VOD配信全話配信済(2026年3月5日〜)
監督・演出家ヤン・ファン(楊帆)、シオン・チェン(熊琛)
脚本家ワン・チーナン(汪啓楠)、ヤン・ファン(楊帆)
制作会社中国中央電視台(CCTV)/優酷/アリババ・ピクチャーズ ほか
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