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ラブコメと連続殺人が同居する、あたたかな田舎町の物語

椿の花咲く頃 동백꽃 필 무렵

総合おすすめ度
★★★★★ ★★★★★ 4.3

ラブコメ・ヒューマン・サスペンスという異質な要素を破綻なく束ねた構成力が最大の武器。偏見に抗うシングルマザー像とヨンシクの純愛は普遍的な感動を生む。一方で前半は日常描写に尺を割き、ミステリーの切れ味も本格派には控えめ。派手な刺激より人の温かさとじんわりした余韻を求める人にこそ響く、百想大賞も納得の一作だ。

  • 胸キュン 8/10

    ヨンシクの見返りを求めない一途な求愛が王道の胸キュンを生み、恋の進展が全編の推進力になる

  • 笑い 7/10

    田舎町の住民たちのやり取りや方言の軽妙さが笑いを生むが、主眼はコメディ単体ではない

  • 癒やし 8/10

    人情あふれる町と母子の絆が心をほぐし、観終えて温かい余韻が残るヒーリング性が高い

  • 感動 9/10

    偏見と闘うシングルマザーと母子の物語が核。コン・ヒョジンの大賞演技が感動を支える

  • スリル 6/10

    連続殺人の謎が緊張を添えるが本格スリラーではなく、始動が中盤以降で切れ味は控えめ

  • 痛快 6/10

    偏見をはねのけて生きる主人公の姿に爽快感はあるが、痛快系の派手なカタルシスは主眼でない

Streaming配信情報

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Storyストーリー

住民全員が顔見知りの田舎町オンサン。そこへ幼い息子を連れたシングルマザー、オ・ドンベクが引っ越し、スナック「カメリア」を開く。偏見の視線にさらされながらも懸命に生きる彼女の前に現れたのは、彼女へまっすぐな求愛を続ける熱血の田舎警官ファン・ヨンシク。二人の距離が縮まるなか、6年前から町を脅かす連続殺人事件の影がドンベクに忍び寄る。ラブコメと家族の物語、そしてサスペンスが一つに溶け合い、「人は誰かの奇跡になれるのか」を問いかけていく。

Highlights見どころ

  • 三つの物語が溶け合う構成
    ラブコメ、シングルマザーのヒューマンドラマ、そして連続殺人のサスペンス。異なる3つの要素が破綻なく一本に編まれ、恋の行方も事件の真相も同時に気になる作りになっている。飽きさせない情報設計が全20話を貫く。
  • カン・ハヌル演じる一途な求愛
    田舎警官ヨンシクは、シングルマザーのドンベクへ見返りを求めずまっすぐな愛を注ぐ。損得抜きで彼女と息子を守ろうとする直進ぶりが、カン・ハヌルの人懐こい演技で描かれ、王道ラブストーリーの軸を担っている。
  • コン・ヒョジンの大賞受賞演技
    偏見にさらされながらも息子のために踏ん張るドンベクを、コン・ヒョジンが繊細に体現。強がりと弱さが同居する等身大の女性像はKBS演技大賞(大賞)に輝き、作品全体の芯となっている。
  • 全編を貫く連続殺人の謎
    町を脅かす連続殺人犯の存在が、恋物語の裏で静かに進行する。なぜドンベクが狙われるのか——ラブコメの合間に差し込まれるサスペンスが伏線として積み上がり、後半に向けて緊張感を高めていく。
  • 百想大賞に輝いた評価
    第56回百想芸術大賞では『愛の不時着』『梨泰院クラス』を抑えてドラマ部門大賞を受賞。KBS演技大賞でも12冠に輝くなど、2019年を代表する国民的ヒット作として高く評価された作品である。

Features作品の特徴

魅力ポイント

  • 本作の核は、偏見や困難に直面しながらも懸命に生きる人々への温かなまなざしにある。シングルマザーへの世間の視線、母と息子の絆、田舎町の人情がていねいに積み重ねられ、恋愛ドラマにとどまらない厚みのあるヒューマンドラマとして成立している点が大きな魅力だ。
  • カン・ハヌル演じるヨンシクの一途さが、ラブラインを強力に牽引する。見返りを求めない直進的な愛情表現は嫌味がなく、身分や世間体を気にせず突き進む姿が痛快。傷つきやすいヒロインを不器用に支える構図が、じれったくも心地よい胸キュンを生んでいる。
  • 田舎町オンサンの群像描写が独特の温度を持つ。おせっかいだが憎めない住民たちのやり取り、市場のアジュンマ文化、方言の軽妙さがコメディとして機能し、重いテーマを抱えながらも全体を柔らかく包む。観終えたあとに温かな余韻を残す、この空気感が本作の個性だ。
  • コン・ヒョジンとカン・ハヌルの演技が作品の説得力を底上げしている。強がりの奥に脆さを抱えるドンベク、純朴で不器用なヨンシクという難役を、二人が誇張なく体現。KBS演技大賞での大賞・12冠という評価が、その演技の完成度を客観的に裏づけている。

クセのあるポイント

  • 前半のテンポは緩やかで、恋愛と日常描写に多くの尺が割かれる。連続殺人のサスペンスが本格的に動き出すのは中盤以降のため、スピード感のある展開やミステリー主導の緊張を序盤から求める人には物足りなく映る場面がある。10話前後まではじっくり付き合う姿勢が必要になる。
  • 田舎町ならではの濃密な人間関係が、時に視聴のストレスになる。噂話や過干渉、ドンベクへの無遠慮な視線といった描写がリアルなだけに、こうした閉鎖的なコミュニティの空気が苦手な人には、居心地の悪さを感じさせる作りになっている点は留意したい。
  • ミステリーは物語の主軸ではなく、あくまで人間ドラマとラブコメを引き締める味付けとして機能している。犯人探しの論理的な謎解きや本格スリラーとしての切れ味を期待すると、サスペンス部分はやや控えめに映る。ジャンルの重心は感情ドラマ側にあると捉えておきたい。

For youこんなあなたに

  • 心温まるヒューマンドラマが好きな人
  • 一途な純愛ラブストーリーを味わいたい人
  • コン・ヒョジンの演技を観たい人
  • ラブコメも謎解きも楽しみたい人

Castキャスト

About作品情報

原題동백꽃 필 무렵
ジャンルサスペンス、ヒューマンドラマ、ラブコメ
話数20話
放送局KBS2
本国放送2019年9月18日 〜 2019年11月21日
国内VOD配信配信済
視聴率最高23.8%
監督・演出家チャ・ヨンフン
脚本家イム・サンチュン
制作会社KBS
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