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墨を継ぐは、男にあらず――徽州、女匠の系譜

家業 ~The Heir~ 家业

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本国放送 2026年05月17日(日)
総合おすすめ度
★★★★★ ★★★★★ 3.7

墨づくりで一族の浮沈を描くという題材が、まず珍しい。「一両の墨は一両の金」と言われた徽州の商いを、家族三代の物語として立ち上げている。ただしヒロインだけ美肌加工が強く、顔がぼやけて見えるのが惜しい。落ちぶれた令嬢が這い上がる型そのものも古い。それでも脇のベテラン勢の芝居は、観る価値がある。

  • 胸キュン 4/10

    相手役は支える立場に徹していて、恋愛が物語を動かす場面は少ない。

  • 笑い 2/10

    笑いの要素はほぼなく、一族の争いを重く描くことに徹している。

  • 癒やし 3/10

    家業を守る緊張が続き、腰を据えて息をつける場面はあまり多くない。

  • 感動 7/10

    祖父と孫、母と娘。言葉にしない情を表情で見せる場面が積み重なる。

  • スリル 6/10

    墨の商いを巡る駆け引きが軸。相手の出方を読む場面に見応えがある。

  • 痛快 6/10

    男だけの世界とされた墨作りに、女が食い込んでいく手応えがある。

Streaming配信情報

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Storyストーリー

明朝・嘉靖年間。「一両の墨は一両の金」と言われた徽州で、貢墨を巡る一件が百年続いた名門・李家の地盤を揺るがす。墨坊に幼い頃から出入りしていた李家八房の末娘・李祯は、家計を支えるために自ら墨を作る道を選ぶ。「男子のみに伝う」とされてきた業界の掟、台頭する駱家・田家との競合、再開された海禁。墨ひとつを軸に、明代徽州の墨匠群像を立ち上げる本格商戦時代劇。

Highlights見どころ

  • 国内初の徽墨非遺ドラマ
    徽墨を真正面から扱う初の本格時代劇。煙煤の採取から杵打ち、描金まで「古法36工程」を、非遺継承者の指導のもと丁寧に再現している。
  • 安徽黄山・江西婺源での実景ロケ
    撮影は徽派建築の本場・安徽黄山と婺源で行われ、白壁と黒瓦の街並みがそのまま画面に乗る。徽菜・徽彫など周辺の非遺要素も随所に散りばめられ、文化観光的な厚みも持つ。
  • ヤン・ズー×ハン・ドンジュンの新鮮ペア
    『国色芳華』で大女主役を続けてきたヤン・ズーが、たくましさと知性を併せ持つ職人ヒロイン・李祯を演じる。共演は唐人映画出身のハン・ドンジュンで、復家を背負う駱家次男・駱文謙役。両者の組み合わせ自体が話題。
  • 「伝男不伝女」の壁を越える女性叙事
    『家業』というタイトルの通り、単なる家業の継承劇にとどまらず、李祯個人の20年にわたる成長線を主軸に据えた構成。「男子のみに伝う」という業界の古い掟を、女性が己の実力で打ち破っていくサクセスドラマとして描かれる。
  • 徽州文化×商戦×非遺の三重構造
    貢墨案、海禁の解禁、海外の墨業との競合といった史実をベースに、徽州墨業の興亡を商戦時代劇として組み立てる。文化・産業・恋愛がきれいに結びついた骨太な脚本。

Features作品の特徴

魅力ポイント

  • 墨を作る家の話、という設定がまず珍しい。明の時代、徽州の墨は「一両で金一両」と言われるほどの品だった。原料を練り、型に入れ、乾かす。その工程が商売の駆け引きと結びついていて、ものづくりの場面がそのまま勝負どころになる。時代劇として新しい画が見られる。
  • 祖父と孫、母と娘のやり取りが丁寧に積まれている。ベテラン俳優が脇を固めていて、言葉にしない部分を表情だけで見せる場面が多い。ヤン・ズーも彼らと組むときは芝居のトーンが揃う。家族の情を描く部分は、40話を通しても薄まらない。
  • 放送直後は酷評が並んだのに、最終的には16万人規模の採点で7点台に落ち着いた。序盤で切った人と、最後まで観た人で受け止めが大きく違う作品だ。商いの争いが家族の因縁とつながっていく後半は、話の運びが安定している。

クセのあるポイント

  • ヤン・ズーの顔にかかる美肌加工が強すぎる。輪郭も表情もぼやけて、細かい芝居が読み取れない。ほかの出演者は肌の質感が見えるぶん、彼女だけ別の映像から切り抜いたように浮いてしまう。時代劇の重さを求めるほど、この処理が気になる。
  • 「女も自立すべきだ」という台詞を、登場人物が何度も口に出す。主張を場面で見せるのではなく、言葉で説明してしまう場面が多い。落ちぶれた名家の娘が実力で這い上がるという筋書きも、10年以上前から繰り返されてきた型のままだ。
  • 恋愛部分は薄い。ハン・ドンジュンの役は主人公を支える友人に近く、二人の関係が物語を動かす場面は少ない。重厚な一族の歴史と、型どおりの恋愛が同居していて、作品の空気が途中で切り替わる。序盤の数話はテンポも重く、乗るまでに時間がかかる。

For youこんなあなたに

  • 女性主導の時代劇が好きな人におすすめ
  • 伝統工芸や非遺文化に興味がある人におすすめ
  • ヤン・ズーの大女主作品が好きな人におすすめ
  • 徽州の街並みを画面で楽しみたい人におすすめ
  • 商戦・経営パートのある時代劇が好きな人におすすめ

Castキャスト

About作品情報

原題家业
ジャンルヒューマンドラマ、ロマンス、古装ドラマ
話数40話
放送局CCTV-8/愛奇芸
本国放送2026年5月17日 〜
国内VOD配信未定・上陸待ち
監督・演出家惠楷棟
脚本家熊周虎(総脚本)/高璇/任宝茹(文学総監)
制作会社愛奇芸/華策克頓・寛厚文化
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