総合おすすめ度
馬伯庸の小説を路陽監督が映画的な質感で映像化した本格諜報劇。誰が裏切り者かを巡る情報戦の緻密さと、陳坤・白宇の抑制された演技合戦は出色で、感傷を排した幕引きにも作家性がにじむ。一方で序盤の難解さと地味な会話劇主体の作りは万人向けではなく、腰を据えて謎を追える視聴者を選ぶ。ハマれば深い満足を返す一本。
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胸キュン 2/10
恋愛は主筋でなく描写も最小限で、ロマンスを期待する作品ではない。
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笑い 2/10
緊張感を貫く硬派な作風で、笑いの要素はほぼ用意されていない。
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癒やし 2/10
張り詰めた諜報戦が続き、心を緩める癒やしの時間はほとんどない。
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感動 6/10
信義に殉じる男たちの選択と代償が、静かな感情の余韻を残す。
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スリル 9/10
二重スパイを巡る情報戦の緻密さが圧巻で、知的没入感は屈指の水準。
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痛快 5/10
感傷を避けた結末ゆえ爽快感は抑制的だが、重い余韻が残る幕引き。
Streaming
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Story
三国時代、蜀と魏が覇権を争う戦乱の世を舞台にしたスパイ群像劇。蜀軍の北伐が誤情報によって失敗に終わったことから、敵国・魏に潜入していた蜀の諜報員「白帝」こと陳恭(チェン・コウ)に内通の疑いがかかる。真相を確かめるべく魏へ送り込まれたのは、蜀の防諜のスペシャリスト・荀詡(ジュン・ク)。盟友であるはずの二人は、敵地で互いの真意を測りながら、組織に潜む裏切り者をあぶり出していく。誰が味方で誰が敵か——緻密に張り巡らされた諜報戦と、信義に殉じる男たちの選択を、骨太な筆致で描き出す。
Highlights
- 馬伯庸×路陽が描く本格諜報戦
人気作家・馬伯庸の小説を、映画畑出身の路陽(ルー・ヤン)監督が映像化。派手なCGに頼らず、薄暗い室内劇と緊張感のある会話劇で“嘘と真実”の駆け引きを積み上げていく、骨太なスパイスリラーに仕上がっている。 - 陳坤と白宇、二大主演の演技合戦
ベテラン俳優・陳坤(チェン・クン)が貫禄ある諜報員を、白宇(バイ・ユー)が揺れる内面を抱えた防諜官を演じ、対照的な二人の心理戦が見どころ。台詞の間や視線で腹の探り合いを表現する、緻密な芝居が画面を支配する。 - 三国志の“裏側”を描く視点
英雄たちの華々しい合戦ではなく、情報戦という歴史の裏側に光を当てた着眼点が新鮮。表舞台に名を残さない諜報員たちの暗躍を通して、戦乱の世のもう一つの顔を浮かび上がらせている。
Features
魅力ポイント
- 張り巡らされた諜報戦の構成が白眉。誰が二重スパイなのかを巡る情報の駆け引きが終盤まで緊張感を保ち、伏線を周到に配置した脚本が、知的な没入感を求める視聴者に強く訴求する。映画的な画作りも没入を後押ししている。
- 陳坤と白宇を中心とした演技の応酬が、作品の格を引き上げている。派手な見せ場ではなく、視線や声のトーンで腹の内を探り合う繊細な芝居が積み重なり、登場人物それぞれの信義と葛藤が静かに立ち上がってくる構成が印象的。
- 感傷に流れない結末の描き方に独自性がある。安易なカタルシスを避け、諜報員たちが背負う代償を冷徹に見つめる幕引きは、娯楽作とは一線を画す重みを残す。歴史の裏側を生きた者たちへ向ける視点が一貫している点が光る。
クセのあるポイント
- 序盤は専門用語や登場人物が一気に提示され、世界観を掴むまでのハードルが高いという指摘が多い。三国時代の勢力関係や諜報組織の仕組みを前提に進むため、人物相関図を手元に置いて視聴する姿勢が求められる構成といえる。
- 会話劇が中心で派手なアクションや恋愛要素は薄く、娯楽的な分かりやすさを期待すると肩透かしになりやすい。じっくり腰を据えて謎を追う作風のため、テンポの速い展開を好む層には地味で重いと感じられる可能性がある。
- 台詞に現代的な言い回しが混じる点や、情報量の多さゆえに一度見ただけでは把握しきれない密度が、人を選ぶ要因になっている。集中して見られる環境でないと置いていかれやすく、ながら見には不向きな緻密さがある。
For You
- 本格スパイ・諜報劇が好きな人
- 頭脳戦と心理戦を堪能したい人
- 三国志を新しい視点で見たい人
- 骨太で重厚な作品を求める人
Cast
About
| 原題 | 风起陇西 |
|---|---|
| ジャンル | サスペンス、古装ドラマ、時代劇 |
| 話数 | 24話 |
| 放送局 | CCTV-8/iQIYI(愛奇芸) |
| 本国放送 | 2022年4月27日 〜 2022年5月7日 |
| 日本配信 | 配信済 |
| 監督・演出家 | 路陽(ルー・ヤン) |
| 脚本家 | 金海曙(原作:馬伯庸) |
| 制作会社 | New Classic Media |