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怪物は、俺か——それとも、お前か

怪物 괴물

総合おすすめ度
★★★★★ ★★★★★ 4.1

百想芸術大賞三冠という実績に恥じない完成度。シン・ハギュンの演技は唯一無二で、閉鎖的な田舎を舞台にした緊張設計も秀逸。ただし序盤の没入障壁が高く、後半はサスペンスとしての疾走感が失速気味。万人向けではなく骨太ミステリー好きに特化した一作。

  • 胸キュン 2/10

    ロマンス要素は皆無に近い。男同士のバディ関係と犯人への執念が主軸。

  • 笑い 1/10

    全編重厚なサスペンス。笑える場面はほぼ存在しない設計。

  • 癒やし 2/10

    田舎の自然描写は時折美しいが、基本的に不安と緊張が持続する作品。

  • 感動 7/10

    トラウマを抱えた2人が互いを通して人間としての向き合い方を問い直す後半の構造が重厚。

  • スリル 8/10

    誰が怪物かわからない構造、伏線の緻密さ、役者の心理演技の三重奏で知的緊張が最後まで持続。

  • 痛快 5/10

    悪の断罪はあるが、後味はカタルシスより余韻・虚無感。スカッと系ではない。

Streaming配信情報

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Storyストーリー

韓国・ムンジュ市の片田舎にあるマニャン派出所。20年前に妹を失踪事件で失い、自らも容疑者にされた過去を持つ警部補イ・ドンシク(シン・ハギュン)。かつてはソウルで広域捜査隊の刑事として名を馳せた彼のもとに、警察庁次長の息子であるエリート警部補ハン・ジュウォン(ヨ・ジング)が赴任してくる。2人がバディを組んだ矢先、20年前とよく似た猟奇殺人事件が発生。互いに疑念の目を向けながらも捜査を進めるなか、この街全体が何かを隠していることが見え始める。本当の”怪物”とは誰なのか——。

Highlights見どころ

  • 演技の怪物2人が激突
    「演技の神様」と呼ばれるシン・ハギュンと、子役出身の実力派ヨ・ジングのダブル主演。対称的な2人の目の演技と沈黙が、台詞以上の情報量を放ち、見るたびに意味が変わるほど緻密に設計された役作りは圧巻の一言。
  • 田舎の閉鎖性が生む息苦しさ
    マニャンという田舎町の人間関係の密度が最大の恐怖装置として機能する。住民全員が怪しく見え、誰が加担者か最後まで読めない構造が、序盤から終盤まで視聴者を緊張状態に置き続ける。
  • 伏線の精密さと二重三重の意味
    第1話から張られた伏線が最終話で全て回収される脚本の精度が高く、視聴後に最初から見直すと各シーンに新たな意味が生まれる。1話の冒頭シーンと最終話のラストの対比は特に評価が高い。
  • 「怪物とは何か」という哲学的問い
    単純な犯人探しではなく、人はなぜ怪物になるのか、誰が本当の怪物なのかという問いを軸に据えた骨太な人間ドラマ。正義のために怪物になることを選ぶキャラクターの葛藤が作品の核心。

Features作品の特徴

魅力ポイント

  • 序盤は「誰が犯人かわからない」状態が続くが、中盤以降は一気に物語が加速する。登場人物全員が怪しく、無駄なキャラクターが存在しないという緻密な構造が印象的である。視聴後すぐに最初から見返したくなる魅力を持つ作品である。
  • シン・ハギュンの演技には圧倒的な力があり、同じ表情でも各エピソードごとに異なる感情が表現されている。特に第1話のラストシーンにおける彼の演技は印象的で、視聴者に強い印象を与える。彼の存在感は、このドラマを観る価値を高めている。
  • 見どころはキャラクターの「心理状況を映す顔面アップ」の演出である。若く潔癖な正義感を宿したヨ・ジングの真っ直ぐな瞳と、シン・ハギュンの底知れない三白眼が対比として機能し、表情だけで物語が語られる瞬間が連続するという特徴がある。
  • 百想芸術大賞三冠を獲得した本作は、キャスト・脚本・演出の三位一体が見事に融合しており、韓国ドラマのサスペンス分野における最高峰の一つである。その完成度の高さから、視聴後には長い余韻が残る作品となっている。
  • 視聴率の推移が右肩上がりであることからも、この作品の魅力が伺える。口コミで評判が広まり、多くの視聴者が引き込まれるタイプのドラマであり、特に3話を過ぎたあたりから「今夜も見なきゃ」という強い引力が生まれる。

クセのあるポイント

  • 序盤2〜3話はとっつきにくい印象がある。田舎の閉鎖的な雰囲気と謎に満ちた人間関係が暗く、重い設定が展開されるため、視聴者が設定を整理するのが難しい。気分的に視聴するのがしんどい日には適さない作品である。
  • ヨ・ジングが演じるジュウォンは、正義感が非常に強いキャラクターであり、前半部分ではその強さが少し鼻につく印象を与える。キャラクター像は好みが分かれるものであり、視聴者が彼に感情移入するには時間を要するという特徴がある。
  • 9〜10話あたりが物語のピークであり、後半は謎の答え合わせが進む構成が特徴的である。純粋なサスペンスの緊張感を持続させることを期待する視聴者には、後半において失速感を覚える可能性がある。
  • 全体的に暗く重厚な雰囲気が漂う作品である。実力派の女優陣が揃っているが、作品のトーンに合わせて抑えた演技と演出が徹底されている。そのため、派手なビジュアルや煌びやかさを求める層には、見た目の華やぎが物足りないとされる特徴がある。

For youこんなあなたに

  • 骨太なミステリーが好きな人
  • 演技派俳優の対決が見たい人
  • 伏線回収の快感を求める人
  • 「マニャン」という特殊な共同体が抱える闇に触れたい人
  • 韓国のサスペンスを開拓したい人

Castキャスト

About作品情報

原題괴물
ジャンルクライム、サスペンス、ミステリー
話数16話
放送局JTBC
本国放送2021年2月19日 〜 2021年4月10日
国内VOD配信配信済
視聴率最高5.991%
監督・演出家シム・ナヨン
脚本家キム・スジン
制作会社JTBC Studios
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